柿の栄養価を最大限に活かす、最も健康的な食べ方
Encyclopedic
PRE
NEXT
生柿は甘味と渋味があり、性質は涼性。熱を冷まし肺を潤し、津液を生じて渇きを止め、脾胃を健やかにする効能がある。
『本草綱目』に「柿は脾肺の血分(血液循環)に作用する果実である。甘味で性質は平穏、渋味で収斂作用があり、故に健脾・腸を収斂・咳を鎮め・止血の効がある」と記す。
生の柿250gを刻んで汁を取り、熱湯で割って飲むと、胃熱による陰虚の煩渇(のどの渇き)に効果がある。
栄養分析によると、柿にはショ糖、ブドウ糖、果糖、タンパク質、カロテン、ビタミンC、ヨウ素、カルシウム、リン、鉄などが含まれ、未熟果実にはタンニンが含まれる。
薬理研究によれば、柿には血圧降下作用や冠動脈血流促進作用がある。
干し柿の栄養価
干し柿は味甘・性平で、肺を潤し、腸を収斂させ、止血する効能がある。
柿干し60gに川貝母9gを詰め、蒸して服用すると乾いた咳に効果がある;
柿干し・黒砂糖各50g、黒木耳6gを煎じて服用すると痔出血に効果がある;
干し柿2個、陳皮2枚、もち米60gを一緒に粥にして食べると、慢性腸炎に効果がある。
柿霜の栄養価
柿霜とは干し柿の表面に付着する白い霜で、味は甘く性質は涼性。熱を冷まし体液を生じさせ、肺を潤して咳を止めるなどの効能がある。
『医学衷中参西録』に「柿霜は白色で肺経に入り、その滑らかさは肺の痰を利し、その潤いは肺の燥を滋す」とある。
柿霜を温水で溶かして服用すると、慢性気管支炎・乾咳・咽頭炎に効果がある。柿霜10g、氷片0.5g、薄荷5gを粉末にし患部に塗布すると、口内炎・口角炎に効果がある。
柿の葉の栄養価
若葉を湯で煎じて茶代わりに飲むと、血管を柔軟にし、血圧を下げ、動脈硬化を予防するほか、熱を冷まし胃を健やかにし、消化を助ける作用がある。
秋の柿の食べ方
柿の葉粥
材料:柿の葉10g、米100g、砂糖適量。
作り方:柿の葉をきれいに洗い、鍋に入れ適量の水を加え、5~10分浸した後、煎じて汁を取り、米を加えて粥を炊く。炊き上がりに砂糖を加え、さらに1~2回沸騰させれば完成。1日1回分。
効能:咳を止め喘息を鎮め、血管拡張・降圧作用がある。肺の膨張による咳や喘息、高血圧、高脂血症などに適する。
柿粥
材料:新鮮な柿2個、米100g、砂糖適量。
作り方:新鮮な柿を洗い、果汁を絞っておく。米を洗い、鍋に入れ適量の水を加えて粥を炊く。炊き上がりに柿果汁と砂糖を加え、粥が柔らかくなるまで煮て食べる。1日1回。
効能:熱を冷まし乾燥を潤し、津液を生じて渇きを止める。肺燥や秋の乾燥による咳、酒後の煩渇、尿が濃く量少ない状態などに適する。
柿蒂粥
材料:柿蒂10g、米100g、砂糖適量。
作り方:柿の蒂をきれいに洗い、鍋に入れ適量の水を加え、5~10分浸した後、煎じて汁を取り出す。米を加えて粥を炊き、炊き上がりに砂糖を加え、さらに1~2回沸騰させれば完成。1日1回服用。
効能:気を降ろししゃっくりを止める。胃の調和が乱れて起こるしゃっくりに適用。
干し柿粥
材料:干し柿2個、米100g、砂糖適量。
作り方:干し柿を洗い、薄切りにする。米を洗い、鍋に入れ適量の水で粥を炊く。炊き上がりに干し柿と砂糖を加え、粥が柔らかくなるまで煮て食べる。1日1回。
効能:脾を健やかにし気を補い、収斂止血作用がある。熱痢、血淋などに適する。
秋の柿の食べ方の禁忌
脾胃虚寒の人は避けるべき
柿は寒性であるため、脾虚による下痢、軟便、体質虚弱、産後、風邪をひいている人は生の柿を避けるべき。
脾胃虚寒の人は適量の干し柿を摂取可能で、同様の保健効果がある。
注意すべきは、生柿でも干し柿でも、1日の摂取量は1個を超えないこと。
空腹時・飲酒後の摂取は避ける
渋取り済みの甘柿には解酒効果がありますが、渋取り前の柿にはタンニン酸が多く含まれます。
空腹時にタンニン酸が胃酸と直接接触すると、胃柿石(胃石)を形成しやすく、胃腸の不調を引き起こします。
またアルコールは胃酸とタンニン酸の反応を加速させます。
したがって空腹時や飲酒後は柿の摂取に十分注意が必要です。
生の柿
保存の便のため、生の柿を購入する方が多くいます。
生の柿は酸味と渋みが強く、強い収斂作用があります。過剰摂取すると口渇・舌の痺れ・便の乾燥を引き起こしやすいため、生のままの摂取は推奨されません。
自宅で保存した生の柿は、以下の方法で渋みを除去できます:
1. 渋い柿を陶器の容器に入れ、白酒をスプレーする(2回で十分)。3~4日後には渋みが消えます;
2. 渋柿を熟した梨やリンゴなどの果物と一緒に密封袋に入れ、1週間置くと渋みが消えます;
3. 渋柿を50℃前後の湯に浸し、保温容器に入れて一晩置くと渋みが取れます。
PRE
NEXT