鼻血が頻繁に出る場合の対処法、漢方療法の吸玉療法で治療可能?
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日常生活で鼻血を経験した人は少なくありません。鼻出血は外傷によるものもあれば、鼻中隔弯曲症、副鼻腔炎、腫瘍などの鼻疾患が原因となる場合もあります。高熱や高血圧などの全身疾患が誘因となることもあり、女性のホルモンバランスの乱れでは生理中に鼻血が出やすく、「逆経(逆行性月経)」と呼ばれます。また、乾燥した気候や高温も鼻出血を引き起こす要因となります。臨床症状としては、片側からの出血が多く見られ、軽度な場合は鼻水に血が混じる程度ですが、重症化すると片方の鼻孔から鮮血が流れ出たり、口と反対側の鼻孔から同時に鮮血が流出することもあります。鼻血は患者に緊張を引き起こしやすいですが、緊張すればするほど出血は悪化します。一般的に肺熱型と胃熱型の2タイプに分類されます。では、頻繁な鼻血への対処法と、中医の吸玉療法による治療可能性についてご紹介します。お役に立てれば幸いです。
一、肺熱
(一)症状
鼻血は滴下状に滲出し、鮮紅色を呈する。鼻閉、口鼻の乾燥、咳嗽を伴い、発熱を伴う場合もある。
(二)治療法
(1)選穴:大椎(D1)、尺沢(Z10)、孔最(LI11)、合谷(LI4)、少商(LU1)。
(2) 位置大椎:背部正中線上、第7頸椎棘突起下部の陥凹部。尺沢:肘横紋中央、上腕二頭筋腱橈側縁。孔最:太淵と尺沢を結ぶ線上、手首横紋から7寸上。
合谷:第1・第2中手骨の間、第2中手骨橈側の中点(片方の手の親指掌面指関節横紋を、もう一方の手の親指・人差し指の指蹼縁に置き、指を屈曲させた際の親指先端の終点)。
少商:親指末節の橈側、爪角から0.1寸の位置。
(3)吸玉法尺沢・少商両穴は三棱針で点刺出血させ、出血量は2~3ミリリットルが適切。その他の穴は閃罐法を用い、各穴20~30回閃罐し、1日1回、2回を1療程とする。
二、胃熱
(一)症状
鼻血量が多く、血色は深紅色。身体の発熱と煩躁感、口渇と口臭、歯肉出血、便秘を伴う。
(二)治療法
1、方法一
(1)選穴:曲池、支溝、合谷、内庭、厲兌。
(2) 取穴位置曲池:肘横紋の外側端。肘を曲げた時、尺沢と上腕骨外上顆を結ぶ線の中点(掌を上に向け肘を45°屈曲、肘関節橈側、肘横紋の先端が取穴部位)。
支溝:前腕背側、陽池と肘尖を結ぶ線上、手背横紋から3寸上、尺骨と橈骨の間。
合谷(こくこく):第1・第2中手骨の間、第2中手骨橈側の中点。(片手の親指掌面指関節横紋を、もう一方の手の親指・人差し指の指蹼縁に当て、指を屈曲させた際の親指先端の終点)
内庭(ないてい):足背、第2・第3趾間、趾蹼縁後方の赤白肉際。
厲兌(れいてい):足第2趾末節外側、爪角から0.1寸。
(3) 吸玉法:内庭・厲兌両穴は三棱針で点刺し出血させる。曲池穴は梅花針で軽く叩刺し、皮膚がわずかに出血する程度とし、その後閃罐を施す。各穴20~30回の閃罐を毎日1回、2回を1療程とする。
2、方法二
(1)選穴:上星、巨髎、二間、天枢、内庭。
(2)定位上星:頭部、前髪生え際中央から真上へ1寸
巨髎:顔面、瞳孔の真下、鼻翼下縁と同じ高さ、鼻唇溝外側(正座し水平視した時、瞳孔真下の垂直線と鼻翼下縁の水平線が交わる点が取穴部位)。
二間:軽く拳を握り、第2指節関節手前の橈側陥凹部(拳を握った際、第2指節関節前縁橈側皮膚皺の頂点)。
天枢:腹部中央、臍中点より下方。
内庭:前述参照。
(3) 吸玉療法の手順:まず上星・二間・内庭の三穴を揉みほぐし、その後三角錐針で素早く点刺し、各穴から5~10滴の血液を絞り出し、綿球で圧迫止血する。巨髎穴には閃罐法を用い、皮膚が紅潮するまで20~30回閃罐する。天枢穴には単純吸玉法を採用し、10分間留置する。1日1回、3回を1コースとする。
三、注意事項
(1)鼻出血に対する吸玉療法には一定の効果が認められる。鼻出血時には慌てず、落ち着いて仰臥位または仰坐位を取り、冷湿布で鼻梁と前額を冷やすと即座に止血できる。
(2)鼻出血を誘発する可能性のある他の疾患を積極的に検査・治療すること。
四、症例
張某、男性、24歳。平素から辛い刺激物を好んで摂取し、鼻腔からの出血が止まらず、出血量が多く、血色は深紅色。自己圧迫による止血は無効で、便秘、口渇・口苦を伴う。上星・巨髎・二間・天枢・内庭のツボを選択。まず上星・二間・内庭の3穴を揉み圧した後、三棱針で迅速に点刺し、各穴から5~10滴の血液を絞り出し、綿球で圧迫止血。巨髎穴には閃罐法を用い、20~30回閃罐し、局所皮膚が紅潮するまで行う。天枢穴には単純な吸玉療法を施し、10分間留置。1日1回、3回を1コースとする。治療当日に出血が止まり、1コース治療後3ヶ月経過観察したが再発は認められなかった。
鼻血が頻繁に出る場合の対処法、中医の吸玉療法で治療可能か?以上でご紹介しました。ご覧いただき一定の理解が得られたことと存じます。最後に、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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