桑の実はおいしいが栄養価も高い。ただし過剰摂取は厳禁です
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桑葚
【別名】桑椹子、桑蔗、桑棗、桑果、烏椹、葚、桑実など。
【性質】寒性・甘味、肝経・腎経に帰経。
【効能】肝腎を補益し、陰を滋養して血を養い、髪を黒く目を見えやすくし、腸を潤して便通を良くする。
【食用価値】
1、血管硬化の防止
桑の実には脂肪酸(主にリノール酸、ステアリン酸、オレイン酸)が含まれ、脂肪分解・血中脂質低下・血管硬化防止などの作用がある。
2、健胃・消化促進
桑の実に含まれるタンニン、脂肪酸、リンゴ酸などの栄養素は、脂肪・タンパク質・デンプンの消化を助けるため、脾胃を健やかにし消化を促進する効果があり、消化不良による下痢の治療に用いられる。
3、美肌・抗老化作用
桑の実には皮膚(頭皮を含む)への血行促進、栄養補給、肌の白さ・柔らかさ維持、黒髪効果などがあります。
4、目の健康維持
桑の実を常食すると視力維持に効果があり、目の疲れや乾燥症状を緩和します。老化を遅らせるため、中高年の健康維持に優れた果実であり良薬です。
5、抗癌作用
桑の実には大量のルチンが含まれており、ルチンは大腸癌の発生を抑制し、止血・肝臓の熱を冷ます作用があり、抗炎症・抗ウイルス効果を持つ。そのため桑の実を常食することは、脳出血・高血圧・網膜出血・慢性気管支炎などの予防・治療にも役立つ。
6、その他の作用
さらに桑の実には免疫促進作用があります。脾臓の重量増加を促し、溶血反応を強化する効果があります。
【適応・禁忌】
[適応]
肝腎の陰血が不足している人(腰痛、めまい、耳鳴り、難聴、神経衰弱による不眠、若白髪など)に適する。産後の血虚による便秘、病後の体虚による便秘、高齢者の腸燥による便秘、体力の弱い人の習慣性便秘にも有効。
[禁忌]
糖尿病患者、および普段から軟便傾向のある脾虚性下痢の方は摂取を控えること。
【飲食上の注意】
1、過剰摂取は避けること。桑の実には溶血性アレルギー物質とヒアルロン酸が含まれており、過剰摂取すると溶血性腸炎を引き起こす恐れがある。
2、小児は桑の実を多く食べないこと。桑の実にはタンニンが多く含まれており、鉄・カルシウム・亜鉛などの吸収を妨げる。
3、桑葚には通便作用がある。脾虚による軟便傾向のある者も桑葚を避けるべき。
4、桑葚は糖分が高いため、糖尿病患者は摂取を控えること。
5、未熟な桑葚は食用不可。『本草新編』に「桑葚は紫色を採るものが最上、赤色は次等、青色は用いるべからず」とある。
6、桑の実を加工する際は二点に注意:第一に鉄器との接触を避けること(桑の実のシロップ煮込み時に鉄器の使用は禁忌)。第二に天日干しで保存する場合は、必ず蒸してから乾燥させること。これにより乾燥が容易になり、長期保存が可能となる。
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