昆布の効能
Encyclopedic
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【性味帰経】性味:塩味、寒性。
①『呉普本草』:「酸味と塩味、寒性、無毒。」
②『本草再新』:「味は苦く、性寒、無毒。」
帰経:肝経・胃経・腎経の三経に入る;
①『要薬分剤』:「胃経に入る。」
②『本草再新』:「脾経に入る。」
【効能・主治】
1. 痰を消し結節を散らす:①瘰癧(こくろく)、頸部及び腋下のリンパ節腫脹に用い、海藻、夏枯草、僵蚕、赤芍、炮山甲などと併用可。②瘰癧には海藻、黄薬子、赤芍、全蝎、蜈蚣などと併用。③腹腔腫瘤(肝脾腫大)には三棱、莪術、鱉甲、桃仁、丹参、赤芍などと併用。
2.利水消腫:①腎性浮腫には、五苓散、五皮飲と併用するか、海藻と配合して使用できる。②小便淋痛、熱渋短数(熱淋)には、本品単独で煎じて服用する。
【鑑別応用】
1.昆布と海蛤殻は、いずれも味は塩辛く性質は寒性で、軟堅消痰・利水消腫の作用を有する。しかし海藻は主に肝に作用し、硬結を柔らかくし散結する力が強く、甲状腺腫や精巣腫脹痛、肝脾腫大に適する。海蛤殻は主に肺に入り、痰熱を清め降下させる力が優れ、痰火による咳嗽・胸痛の証に多用される。
2.昆布と海藻の効能は概ね類似する。海藻は硬結を柔らかく散結し、利水泄熱作用があり、有形実証に偏る。昆布は痰結を消し、瘿瘤を散らし、消導作用が強く、下気が最も速く、長期服用で痩身効果がある。
【配合応用】
1.海藻との配合:両薬とも痰を消し結節を散らすため、配合すると効果が倍増し、瘰癧や瘿瘤治療の常用配合である。
2.白僵蚕との配合:昆布は痰を除き硬結を柔らかくし、白僵蚕は痰を化して結節を散らす。両薬を配合すると、痰を化し硬結を柔らかく散結する力がさらに強まり、瘿瘤・瘰疬に用いることができる。
3.車前子との配合:両薬とも利水消腫の作用があり、配合すると相乗効果を発揮し利水作用が強まる。水腫・脚気などに用いることができる。
【使用上の注意】
1.甘草と相克する。
2.脾胃虚寒による下痢や軟便がある場合は慎重に用いること。
【用法・用量】内服:10~15gを煎じ薬とするか、丸剤・散剤に配合する。
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