精子は女性の体内でどれくらい生存できるのか
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精子は人類の繁栄に不可欠な物質であり、その製造工場である睾丸の重量は約10.5~14.0グラム。白膜に包まれ、内部には250~400の小葉が配置されている。各小葉には1~4本の螺旋状精細管が入り込み、新生時は直径50マイクロメートルだが、成熟すると約170マイクロメートルに拡大する。1つの睾丸内の精細管の総延長は、片側で255メートルに及ぶ。1グラムの睾丸組織からは、1日あたり約1000万個の精子が放出される。
女性の排卵期は個人差があり、性交のタイミングも一定ではないため、精子は卵子との遭遇機会を増やすために待機する必要がある。したがって、精子が女性の生殖器内で生存する期間は、妊娠可能性と深く関わる。
1、精子が女性生殖器内に留まる時間:
膣の酸性分泌液は通常pH3.5-4である。理論上は1つの生存精子で受精可能だが、実際には膣の酸性環境下では大半の精子が膣内進入後すぐに死滅する。
一定量の精液による緩衝作用があって初めて、ごく少数の生命力の強い精子の生存時間が延長され、子宮内への到達と受精の機会を得られる。
大量の精子の犠牲がなく、一定量の精液による緩衝作用で膣内の酸塩基環境が改善されなければ、単独の精子やごく少数の精子が膣の酸性環境で生存し受精することは不可能である。
通常、膣内での精子の生存時間は:性交後2時間で90%が死亡、36時間後には死んだ痕跡すら見られない。妊婦の膣内では酸性度が高いほど精子の死滅が早まる。
2、子宮頸部における精子の滞留時間:
子宮頸管粘液のpH変化は精子の通過に大きく影響する。pH6.5未満では精子の運動が停止し、pH7では軽度の通過能力、pH7.5で正常な通過能力、pH8.2ではより強い通過能力を示す。
子宮頸管外口には粘液栓が多く存在し、多くの精子が通過できず外部で死滅する。月経直後の頸管粘液は粘稠で弾力性が高い。排卵期に近づくと、血中エストロゲン増加により粘液量が増加し透明化、糸を引く性質が強まる。
排卵期には粘液量がさらに増加し透明化、外へ流出するため精子の通過が容易となる。
精子が頸管粘液を貫通するのは酵素による加水分解作用による。トリプシンとヒアルロニダーゼは子宮頸管粘液を加水分解し、粘度を低下させ、粘糸形成を阻害することで精子の通過を促進する。
通常、精子の子宮頸部における生存時間は以下の通り:性交後15分で子宮頸管粘液中に精子が確認され、1時間後には精子が内口へ到達する。
子宮腔内では、性交後1時間で精子が確認され、6時間後には全てが活動精子となる。12時間後には5/6の精子が生存し、36時間後には1/4が生存するが、3日後は生存精子はなくなる。ただし、個別の精子によっては生存期間が特に長い場合もある。
3、卵管内における精子の生存時間:
卵管内では、性交後14時間で活動精子が確認され、35日後でも生存精子が認められることがある。一般的に14日目が最も活動性が高く、腹腔内に移行する例もある。運動性の低い精子は繊毛流によって子宮腔へ逆流する。
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