金桜子の応用と薬効
 Encyclopedic 
 PRE       NEXT 
味:酸・甘・渋。性質:平。経絡:腎・膀胱・大腸経に帰経。
効能・主治:
精を固め尿を縮め、腸を渋らせて下痢を止める。遺精に用いる。
禁忌:
実火・邪熱のある者は禁忌。収斂作用があるため。金桜子を摂取する際は、黄瓜と豚レバーを併食しないこと。精滑・遺尿・頻尿、崩漏・帯下、慢性下痢・慢性赤痢に適用。
【応用】
1.精滑・遺精、遺尿・頻尿、帯下。本品は酸味と渋味を持ち、収斂作用に優れ、精固め・尿止め・帯下止めの効果を有する。腎虚による精関不固の遺精・滑精、膀胱失約による遺尿・頻尿、帯脈不束による帯下過多に適応する。単品で煎じ膏剤とし服用可(例:金蒔葵膏『明医指掌』)。または芡実と相補的に用いる(例:水陸二仙丹『仁存堂経験方』)。あるいは菟絲子、補骨脂、海螵蛸など腎を補い収斂する生薬と配合して用いる。2.慢性下痢・慢性瀉漏。本品は大腸に入り、腸を収斂して下痢を止める。脾虚による慢性下痢・慢性瀉下には、単剤で濃煎して服用する。あるいは党参、白朮、芡実、五味子などと配合して用いる(例:秘元煎『景岳全書』)。
さらに、収斂固斂作用を活かし、崩漏、脱肛、子宮脱などの症状にも適用可能。
【用法用量】煎じて服用。6~12g。
【古籍要旨】
1.『蜀本草』:「脾泄下痢を主治し、小便を止め、精気を収める。」
2.『本草備要』:「精を固め気を秘め、夢漏・遺精、泄痢便数(下痢と頻尿)を治す。」
3.『本草求真』:「生は酸渋、熟は甘渋。熟す直前の微酸甘渋の妙を得て、渋で脱を止め、甘で中を補い、酸で陰を収める。故に夢遺・崩帯・遺尿を善く理ず」。
食療的価値
[用法]煎じ湯、煎膏、または丸・散に用いる。
[附方]
1、金蔷子膏:金蔷子(量不問)、棘と種を除去し、水煎して濃縮し、薄めの湯状とする。毎回1匙を酒で服用。
『千金方』『普門医品』に由来。本品は肝腎を補益し、収斂固涩の作用がある。肝腎両虚による頭朦朧・腰痛、夢精・遺精、尿失禁、または脾虚による下痢に用いる。
2、水陸二仙丹:金蔷子120gに適量の水を加え、弱火で煎じて膏状にする。芡実100gを粉末にし、金蔷子膏と混ぜて丸剤とする。1回6gを酒または温水で服用。
出典:『洪氏集驗方』。本方では金蔷子で腎を固め精を渋らせ、芡実で脾を補い帯下を止める。腎虚または脾腎両虚による遺精、白濁、女性の帯下に用いる。
 PRE       NEXT 

rvvrgroup.com©2017-2026 All Rights Reserved