花は美しく薬効も高い芍薬の花
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百花の中で、花王である牡丹に匹敵する美しさを誇るものは芍薬のみである。宋代の揚州の芍薬は洛陽の牡丹と並び称された。王観は『揚州芍薬譜序』において「洛陽の牡丹、維揚の芍薬」はいずれも「奇妙な姿と異様な色」であると称賛している。
揚州で栽培される芍薬は古来より名高く、宋代の大詩人蘇軾は「揚州の芍薬は天下に冠す」と称えた。揚州の芍薬は花形が大きく、色彩が鮮やかで、他の花を凌駕する。宋代の王梅溪が詠んだように「千枚の花弁は揚州の種、春の深まりに霜が芳香を競う」のである。
芍薬の花は観賞用の名花であり、芍薬の根は白芍と呼ばれる良薬でもある。
早くも漢代には、白芍は『神農本草経』に収録されていた。『真珠囊』はその効能を六つにまとめている:脾経を安らげ、腹痛を治し、胃気を収め、下痢を止め、血脈を調和し、腠理を固める。古来より白芍は常用される重要な漢方薬である。
白芍は痙攣を解き痛みを止めることに最も優れている。白芍と甘草を組み合わせると、急性の痛みを和らげる名方「芍薬甘草湯」となる。平滑筋痙攣による胃痛・腹痛・月経痛、肝胆疾患による疼痛を緩和する効果がある。骨格筋痙攣による下腿痛・腰背痛に対しても優れた鎮痛効果を示す。これは芍薬と甘草を配合することで、解痙作用が強化されるだけでなく、鎮静効果も顕著に向上するためである。
白芍は各種疼痛治療の良薬であり、特に肝を柔和にして痛みを止めることに長けている。肝気鬱結による胸・脇・胃・腹部の疼痛には、柴胡・枳殻・香附子・川芎と併用され、これが有名な方剤「柴胡疏肝散」である。白芍はまた滋陰潜陽に優れる。陰虚陽亢の患者には、頭重感、めまい、頭痛、耳鳴り、煩わしさ、易怒などの症状がみられるが、白芍は鎮静作用を持つため症状緩和に役立つ。
白芍にはさらに養血の機能があるため、婦人科疾患にもよく用いられる。有名な婦人科良方である四物湯は、白芍と熟地黄、当帰、川芎で構成され、月経不調、月経痛、無月経などに常用される。
白芍は多汗症の患者にも用いられる。日中に多汗がある患者には、桂枝、甘草、生姜、大棗、黄耆、浮小麦との配合が適する。夜間の盗汗には熟地黄、麦門冬、五味子、牡蛎との配合が適している。
現代薬理学研究では、白芍が赤痢菌などに対する抗菌作用を持つことが示されており、痙攣緩和・鎮痛効果にも優れるため、赤痢や腸炎の治療にもよく用いられる。白芍湯は白芍を主薬とし、黄芩・黄連・木香を配合して下痢・腹痛を治療し、効果が高い。
芍薬の花は大きく美しく、治療や薬用としても効果に優れ、まさに「花は美しく薬は良」である。
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