花の王・牡丹の健康効果
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「花の中の王は牡丹」という「花王」の美称は、早くも唐代に広く知られていた。唐代の詩人・皮日休はこう詠んだ。「散りゆく紅の後に芳香を放ち、百花王の名を冠す。天下に比類なき艶を誇り、人間界で第一の香りを独占す」
確かに牡丹は花が大きく美しく、赤・紫・黄・白・緑など様々な色の牡丹は、いずれも高い観賞価値を持つ。唐代の詩人・王維は「緑の艶は閑かに静かで、紅衣は浅くまた深い」という名句を残した。宋代の文豪・蘇軾の「一輪の妖艶な紅は翠が流れ、春光が照り返せば雪霜も恥じ入る」は、なおさら味わい深い。
牡丹は観賞用の名花であると同時に、その根皮は「牡丹皮」(略して丹皮)と呼ばれる良薬であり、重要な清熱涼血薬である。
李時珍は『本草綱目』で牡丹皮について「血を冷やし、血中の伏火を治し、煩熱を除去する」と強調している。現代の研究でも解熱・抗炎症・抗菌作用が確認されている。陰虚による発熱、夜熱朝涼、あるいは肺結核患者の潮熱・盗汗・血痰などに用いられる。虚熱を退ける青蒿鳖甲湯や肝腎を滋養する六味地黄丸にはいずれも牡丹皮が含まれる。女性の肝鬱火旺による煩熱(特に夜間顕著)、顔面紅潮、口渇、眼の乾燥、月経不調などの症状には、丹皮を梔子、柴胡、白芍などと配合した丹梔逍遥散が用いられる。女性の月経痛、無月経、子宮筋腫には、桂枝・茯苓・芍薬・桃仁と配合されることが多く、桂枝茯苓丸が代表例である。報告によれば、桂枝茯苓丸で治療した卵巣嚢腫32例中、23例が完治、6例が改善、3例が効果なしで、総有効率は90.63%であった。
丹皮は血を冷やし止血を助けるため、多くの発熱性疾患や感染症における皮下出血・鼻出血にも常用される。有名な清熱涼血方剤である犀角地黄湯にも牡丹皮が含まれる。
早くも『神農本草経』において、牡丹皮は「癰疽を療す」と記されている。今日に至るまで、外部の瘡(腫れ物)にも体内の癰(膿瘍)にも用いられる。外部の瘡・癰・疔毒(腫れ物)の治療には、金銀花(スイカズラ)、連翹(レンギョウ)、野菊花(キク)と配合する。内部の腸癰(虫垂炎)の治療には、大黄(ダイオウ)、桃仁(モモの種)などと配合する。医聖張仲景が腸癰治療に用いた名方「大黄牡丹皮湯」はその名に由来する。現代研究では、丹皮には降圧作用もあり、野菊花や石決明などと配合されることが多い(例:丹皮野菊湯)。
このように、花王・牡丹の花は色とりどりで、根皮の薬効も多岐にわたる。まさに「花も薬も優れている」と言えるだろう!
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