甘草の効能と作用を共有する。甘草の一般的な使用方法
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漢方処方では「君・臣・佐・使」を重視し、各薬が相補い合って初めて良効を発揮する。甘草はしばしば「佐」の役割を担い、様々な薬の「調味料」として処方から欠かせない存在である。甘草の薬性は穏やかで、補薬・瀉薬・寒薬・温薬・涼薬などあらゆる薬と併用可能であり、薬性を調和させる作用を持つ。
甘草は諸薬を調和させるだけでなく、それ自体の薬効も小さくない。生甘草と炙甘草の二種類があり、中を補い気を益し、急性を和らげて痛みを止め、痰を化して咳を止め、熱を清めて毒を解す。炙甘草は生甘草に蜂蜜と水を加えて炒めて作る。生甘草は微涼、炙甘草は微温である。生甘草は咽喉の腫れや痛みを治し、薬物や食物の毒を解毒する。炙り甘草は脾胃虚弱、食欲不振、腹痛下痢、疲労による発熱、咳や息切れを治療する。
甘草の主な使用法は以下の通り:
脾虚・食欲不振:甘草5g、砂仁5g、木香5g、陳皮5g、法半夏10g、党参10g、白朮10g、茯苓10gを水煎し、1日1剤服用。
不眠・煩熱・動悸の治療:甘草3g、石菖蒲3gを水煎し、1日1剤を2回に分けて服用。
扁桃炎・咽喉腫痛の治療:甘草と山豆根を1:3の割合で粉末にし、均一に混ぜる。0.3~0.6gを1回分とし、1日3~4回服用。
乳幼児の便秘治療:生甘草2~3gを15~20mlの水に浸し服用。1日1回、通常7~15日で改善。
軽度の火傷・熱傷の治療:甘草を煎じ、蜂蜜を混ぜて患部に塗布する。
手足のひび割れの治療:甘草50gを薄切りにし、75%アルコール100mlに24時間浸漬する。濾過した浸出液にグリセリンと水を添加し、混合して患部に塗布する。
ただし甘草は万人向けではなく、過剰摂取はむくみ・高血圧・低カリウム血症・腹部膨満感・食欲不振などを引き起こす。また海藻・甘遂・大戟・芫花とは相性が悪く、処方時には併用を厳禁する。
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