風邪予防には天宗穴をこする
Encyclopedic
PRE
NEXT
医学では「正気が内にあれば邪気は侵入できない」と説く。人体の陽気が不足し抵抗力が低下すると、季節や天候の変化によって鼻詰まり・鼻水・咽頭痛・咳などの風邪症状を引き起こしやすくなる。抵抗力を高め未然に防ぐため、天宗穴を刺激してみてはいかがだろうか。
これは手太陽小腸経の経穴で、風邪を払い表邪を解し、気の巡りを促進し経絡を通す作用がある。『医宗金鑑』には「太陽は表を主り、全身の外藩となる」と記されている。つまり太陽経の陽気は体表を巡り、人体を守る防壁となる。さらに手太陽小腸経は「陽脈の海」である督脈と交差し、ともに陽気が盛んな経絡である。天宗穴は胸背部に位置し、心肺に近く、陽気が集まる場所でもある。したがって季節の変化による風邪を予防・治療するには、陽気を温補し、疏風解表を行うことが重要であり、天宗穴の利用が有効である。
位置:肩甲骨部、肩甲下窩の中央陥凹部(肩甲骨上1/3に内下方へ斜めに突出した骨性隆起(肩甲棘)を触知でき、その下部が肩甲下窩)。第4胸椎とほぼ同高。按摩時は親指をツボに置き、残りの四指で肩部を固定する。親指で適度な力で揉み、酸っぱさと張りを覚える程度が目安。毎回2~3分間揉み、1日1~2回行う。また、もぐさ棒を用いた懸灸も有効である。もぐさ棒に火を点け、ツボの皮膚から約3~5センチ離れた位置で懸灸を行う。毎回約20分間、1日1~2回行う。
PRE
NEXT