子供を愛しているなら、疑ってはいけない
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  年生になったばかりのレレは、家に帰ってインターネットで国語や作文の教材を調べようと思ったが、パソコンのスイッチを押すと、母親が台所へやってきて、「帰ってきてすぐにパソコンで遊んでいるのだから、早く宿題をやってからにしなさい」とレレを叱った。レレが宿題をするためにパソコンのスイッチを入れたとどう説明しても、レレの母親はすでに息子がパソコンで遊んでいると決めつけていた。結局、レレはコンピューターの電源を切らざるを得なかったが、母親はいつもレレの行動を疑っていたので、レレは母親にとても腹を立てていた。レレは年をとればとるほど、ママの問いかけに腹を立てるようになり、後にはママの言うことを何も聞こうとしなくなった。母と息子の関係は非常に悪かった。

  親は子供が問題を起こし、悪さを覚えてしまうことを心配するので、自然としつけに厳しくなり、それは子供を問い詰めるという行動に最も表れやすい。子供の心理の健全な成長は、親のケアやサポートと切り離すことはできない。親の信頼は、子供が型にはまった自信を持つために極めて重要である。特に昨今では、子どもの早期成熟が多くの親を油断させ、その不安が子どもへのコントロールの強化へと変化している。攻撃的なものも含め、人はみな親の要求の下で成長すると言えるが、親の目に映る子どもは常に不満足なままである。

  親の習慣的な問いかけが親子関係を引き離し、親は子どもの不従順に不満を抱き、子どもは親の信頼のなさに憤る。良好な親子関係は、子どもが幼いうちから築かれるべきであり、そこから子どもの自信と安心が生まれる。親に愛され、大切にされているという子どもの信念や、自己価値の肯定は、親の積極的な行動や賞賛から得られることが多い。心理的に健康な子どもを育て、良好な親子関係を築きたいと願う親は、これまでの習慣的な問いかけを改め、子どもに十分な信頼を与え、子どもとの間に問題が生じたときには、あわてて子どもを責めるのではなく、まず質問をして問題の原因を探るべきである。




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