西太后は「過激な」美容法が好きだった?鳥の糞で作った「玉容散」
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西太后も美を好む人物であった。伝えられるところでは、彼女の肌質は元々良くなく、顔にニキビができやすく、顔面痙攣を頻繁に患っていたという。しかし西太后が「世間に現れる」姿は非常に優れていた。60歳を過ぎてもなお風情は衰えず、神采は冴えわたり、「肌は玉の如く、黒髪は落ちず」であった。
西太后の側近だった女官・徳齢は著書『御香縹緲録』の中で、西太后が老年になっても肌は少女のように白く滑らかで、きめ細やかでつややかだったと記している。1904年に宮中に入り西太后の肖像画を描いたアメリカ人女性画家カールも著書『西太后肖像記』で、西太后は70歳近くながら「年齢を推測すると、せいぜい40歳ほど」であり、「その気性は美しく優れており、一目見ただけで喜びの情が湧く」と述べている。
では、西太后は一体どのような美容の秘訣を持ち、肌を常に少女のように白く柔らかく保ち、古稀を迎えてもなお風情を失わなかったのだろうか?
故宮博物院宮廷部副主任の苑洪琪氏によれば、「西太后の若さを保つ秘訣と言えば、人参と真珠を挙げずにはいられない。これらは彼女が常服していた薬である」という。さらに、慈禧が終生愛用した化粧品『玉容散(ぎょくようさん)』も特筆すべき美容法である」と語っている。
「玉容散」は光緒6年(1880年)、清朝の御医である李徳立(りとくりつ)や荘守和(しょうしゅうわ)らが、金代(きんだい)の宮廷女性たちが洗顔に使用した「八白散(はくはくさん)」の処方を参考に、慈禧皇太后のために特別に調合した化粧品である。明代の医学書『必用全書』によれば、「八白散」の主成分は白丁香、白蒺藜、白僵蚕、白芨、白丑、白芷、白附子、白茯苓である。八つの薬材の頭文字が全て「白」であることから「八白散」と称された。
しかし西太后が使用した「玉容散」には八味薬全てが用いられておらず、八白散から六味薬のみを採用した。すなわち:白芷、白牽牛、白丁香、白僵蚕、白細辛、白附子に加え、白蓮蕊、鷹条白、鳩条白、防風、甘松、三藷、白斂、檀香など八味薬を共に微粉に挽き、水で濃く調合し、顔や頬を揉み込むように塗布した後、熱湯で洗い流す。一日二~三回行う。
中医学に多少詳しい者なら、「玉容散」の処方に用いられているのは基本的に伝統的な漢方薬であることを理解している。その中で、白斂と白芷は美容の要薬であり、『神農本草経』には「潤沢な色調をもたらし、化粧油として用いることができる」と記されている。白牽牛・甘松・檀香・三奈は気血の巡りが悪くなることで生じる病気を専門に治療する。白附子と白僵蚕は風邪を追い払う効能があり、体内に侵入した邪風を散らし、顔のあらゆる病気を除去できる。一方、白丁香・鷹条白・鳩条白はそれぞれ雀の糞と雄の鷹・鳩の糞である。
つまり、西太后が使用した化粧品には鳥類の糞が含まれていたのである!しかも西太后は特別に勅命を下し、「玉容散」を生涯使用する化粧品と定めた。これらの動物の糞には、実際に滞りを解消し、くすみを取り除き、しわを防ぎ痕を消すという不思議な効能があると言われている。
動物の糞で美容?耳を疑う話で、受け入れがたいほどだ。しかし、今まさに流行している鳥糞美容法がある。この方法はウグイスの糞を使用し、消毒処理を施してフェイスマスクを作り、顔に塗布する。そして現在、この鳥糞マスクは世界中の上流社会で多くの支持者を獲得しており、ベッカム夫妻もその一人である。
編集後記:古来より、女性が使用する洗顔美容法には鳥の糞類を材料としたものがあり、肌を清潔に潤し、にきび・そばかす・色素沈着・皮膚のかゆみなどを防ぐ効果があるとされてきた。ただし、安全上の懸念や使用リスクを考慮し、現代の臨床現場ではこうした鳥類の糞を薬用とするケースはほぼ見られない。しかし中国の古籍には、「玉女粉(ぎょくにょふん)」や「鹿角膏(ろかくこう)」など、鳥の糞類の薬に劣らない美容効果を持ちながら、後者のように吐き気を催すことのない、未だ発掘を待つ美容の知恵が数多く残されている。
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