張仲景『傷寒雑病論』
Encyclopedic
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『傷寒雑病論』は世界初の経験集積型臨床医学書であり、当時世界最高水準の医学専門書であった。アラビアの学者アヴィセンナの『医典』はこれより700年以上遅れて成立した。著者である張仲景(本名・機)は漢代の名医で、南陽郡の出身。孝廉に推挙され、長沙太守まで昇進した。
伝えられるところによれば、後漢の献帝の時代、傷寒が流行し、張氏一族は10年足らずで3分の2が病に倒れて亡くなった。傷寒の予防・治療問題を解決するため、張仲景は医学を学ぶ決意を固め、張伯祖に師事した。刻苦勉励の末、ついに師を超え、漢代で最も偉大な、比類なき臨床医となった。後世は彼を「医聖」と称える。張仲景は長年の刻苦研究と蓄積した医療経験を融合させ、画期的な臨床医学名著『傷寒雑病論』を著した。本書は外感熱性病(各種流行病を含む)の病因・症状・経過段階・処置法を体系的に分析し、病状の深浅に応じた治療法則を創造的に提唱。異なる病証を六大類(「六経弁証」と呼ばれる)に分類した。
本書では代表的な方剤113張を厳選し、397法を列挙している。これらの理論と方剤は後世の学者にとって古典として受け継がれ、後世の人々は張仲景の方剤を「経方」と呼び、彼を「経方の祖」と公認している。
『傷寒雑病論』は中国医学の宝庫における優れた遺産であり、中国医学発展史上最も影響力のある著作でもある。古今の医家はこの書を高く評価しており、中医学の多くの診療原則は、今なお『傷寒雑病論』が創始した理論を指針としている部分が多い。そのため、中医学院の学部生必修科目の一つに指定されている。
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