運動後の高血圧や血圧の低下が遅いのは危険
 Encyclopedic 
 PRE       NEXT 
新たな研究では1993名の被験者(平均年齢58歳)を対象に、運動テストを実施し血圧データを記録した。その結果、運動収縮期血圧は左心室質量および頸動脈内膜中膜厚と正の相関を示し、収縮期血圧回復時間はこれらと負の相関を示した。これは運動時の血圧上昇幅が大きいほど、回復が遅いほど心血管疾患リスクが高まることを示唆している。さらに12年間の追跡調査では、運動収縮期血圧と拡張期血圧は高血圧発症リスクと正の相関を示した。一方、運動後の収縮期血圧回復は心血管疾患リスクおよび全死因死亡リスクと負の相関を示した。
運動時、筋肉はより多くの酸素を必要とし、心臓は全身へ血液を送り出すため収縮期血圧が上昇する。しかしこの影響は一時的で、運動終了後には血圧は徐々に正常値に戻る。しかし運動後の血圧が過度に高く、回復が遅い場合は、内皮機能障害、酸化ストレス、交感神経の乱れなどが複合的に関与している可能性がある。これらの損傷は心血管の健康に影響するため、運動後の血圧状態は心血管疾患リスクを間接的に評価する指標となる。
では、高血圧患者は運動できるのか?答えはイエスであり、運動の種類にも制限はない。本人が好み安全であれば、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、広場ダンスなどの有酸素運動が適している。週に数回、腕立て伏せやプランクなどの筋力トレーニングを追加してもよい。運動時には以下の4点に注意が必要です:1. 血圧が高すぎる場合は運動を控える:安静時血圧が180/110mmHgを超える場合、中強度以上の運動は避けるべきです。2.運動時間の選択:高血圧患者の朝は血圧が高くなりがちなので、午後や夕方を選ぶのが最適です。3.運動前の準備運動とクールダウン:本格的な運動前に5~10分の準備運動を行い、運動後も急に止まらず、ペースを落としたり軽いストレッチをしたりしましょう。4. 身体症状に注意:運動中に息切れ、心拍数の異常な増加や不整脈が生じた場合はペースを落とすか休憩を。胸痛、脱力感、めまい、顎や腕の痛みを感じた場合は直ちに運動を中止し、速やかに医療機関を受診すること。
 PRE       NEXT 

rvvrgroup.com©2017-2026 All Rights Reserved