羊水がどのようにして命を奪うのか
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羊水塞栓症とは、羊水および羊水中の成分(胎便、ムチン、胎毛、扁平上皮、胎脂など)が、損傷した子宮頸管内膜動脈、胎盤付着部の血竇、子宮裂傷部の血管を通じて母体循環に入り込み、産婦の肺臓や心臓などの重要臓器で塞栓を形成し、呼吸困難、悪寒、チアノーゼ、胸痛、ショック、出血などの一連の重篤な症状を引き起こす。
羊水の成分は胎児由来であり、母体に対してはアナフィラキシーショックを引き起こす可能性がある。さらに羊水にはトロンボプラスチンという凝固酵素が豊富に含まれており、この酵素が母体血流に入ると播種性血管内凝固症候群(DIC)を形成する。これらが羊水が血流に流入した際に現れる危険な兆候である。
羊水塞栓症は発症が急激で病状が危険であり、死亡率が非常に高い。医療環境の改善に伴い死亡率は低下したものの、依然として50~60%の患者が死亡する。したがって、予防策の強化は医療従事者、妊産婦及びその家族が強く関心を寄せる課題となっている。
羊水塞栓症は、急産、前置胎盤、早期胎盤剥離、子宮破裂、帝王切開の既往がある妊婦に発生しやすい。前述の陳艶さんは結婚後2度妊娠したが、いずれも流産した。今回の妊娠では一度も産前検診を受けず、腹痛と腟出血が発生した後、個人開業医に出産を依頼した。
産婦が突然発症し、膣出血がますます増え、胎児心音が次第に弱まる中、個人開業医は慌てふためき、ようやく産婦を正規の病院へ搬送するよう指示した。病院到着時、産婦の血圧はゼロ、心拍は微弱、呼吸は遅く浅かった。懸命な救命処置にもかかわらず、手遅れとなり、1時間も経たないうちに胎児と共にこの世を去った。
羊水塞栓症を効果的に予防するには、定期的な妊婦健診が不可欠である。これは妊産婦保健の重要な環だ。前置胎盤、早期破水、早期胎盤剥離などの異常がある場合は、必ず病院で待機し、医師が母体と胎児の変化を厳重に観察し、適切な措置を迅速に講じる必要がある。万一事故が発生した場合でも、貴重な救命時間を確保できる。
もちろん、医療衛生部門も専門家の研修を強化し、各レベルの医療機関における羊水塞栓症への認識と救急対応能力を高めるべきである。同時に、妊産婦と家族は共に必要な保健知識を学び習得し、分娩を正しく理解し、過度な緊張を避ける必要がある。
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