ツボ治療は病気治療に有効で救急処置も可能、軽視できない
Encyclopedic
PRE
NEXT
ツボ(腧穴)とは、人体の経絡上にある特殊な点状部位を指す。中医学では鍼灸や推拿、指圧、灸治療により対応する経絡点を刺激して疾患を治療する。ツボは中国文化と中医学特有の用語であり、神経終末や血管が少ない部位に多く存在する。別名「穴」「穴道」とも呼ばれる。
中医学のツボは救急処置に有効で軽視できない
人体には、五臓六腑の「正経」と呼ばれる経絡が12本(実際には左右対称で計24本)存在する。さらに、体幹中央には「任脈」、背部中央には「督脈」という特殊な経絡が縦貫している。これら14本の経絡上に配列する人体穴位を「正穴」と呼び、全部で365箇所ある。
穴位による治療は急性の症状を救う効果がある。
嘔吐:中指で内関穴(前腕中央、手首横紋から2寸上)を押すと嘔吐を止められる。酸っぱく張る感覚が出るまで押し、約1分で嘔吐が止まる。
しゃっくり:親指と人差し指で少商穴(親指の甲側、爪の角から0.1寸の位置)を強く押す。酸痛を感じる程度が適切で、30秒から1分間継続するとしゃっくりが止まる。
腎疝痛:親指で三陰交穴(足の内くるぶしの先端から3寸上、脛骨内側縁の後方)を揉みほぐし、3~5分間繰り返すと腎疝痛が緩和される。
胃痛:両手の親指で両足の足三里穴(膝下3寸、脛骨外側一指幅の位置)を揉み、酸っぱく痺れるような張り感が生じた後、3~5分間継続すると胃痛が明らかに軽減する。
狭心症:発作時には胸部圧迫感・窒息感などを伴うことが多い。この時、至陽穴(第7胸椎棘突起下部のくぼみ)を3~6分間押すと、狭心症が効果的に緩和される。
頭痛:両手の指で頭部の両側にある太陽穴(眉尻と外眼角の中間から後方へ1寸のくぼみ)をそれぞれ押し、張り痛みが生じるまで押した後、時計回りに1分間回転させると頭痛が軽減する。
降血圧:怒り・激怒・興奮・疲労などによる急激な血圧上昇時には、労宮穴(掌心、拳を握った状態の中指の指先)を押圧すると血圧が徐々に正常化します。
失神:熱中症、脳卒中、虚脱時に患者が突然意識を失い、顔面蒼白で大量の発汗が見られる場合。家族は親指で患者の合谷穴(手の甲側、第2中手骨の中点、親指側に位置)を2~3分間押し続けると回復が期待できる。
胆疝痛:胆嚢炎や胆石発作時には右上腹部に激しい絞扼痛が生じることがある。この時、親指で右下腿の陽陵泉穴(膝の斜め下方、下腿外側の腓骨頭やや前方のくぼみ)を2分間継続的にマッサージすると、良好な鎮痛効果が得られる。
ショック:人中穴(鼻唇溝の中点)を刺激すると血圧上昇・呼吸中枢興奮作用がある。脳卒中・熱中症・中毒・アレルギー患者の突然の意識喪失・呼吸停止・血圧低下・ショック時には、親指先で人中穴を圧迫すると応急処置として有効である。
PRE
NEXT