香附子の効能と禁忌
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香附(こうふ)の効能・作用と禁忌、薬用価値について詳しくご紹介します。「香附の気は平穏で寒さを含まず、香りと共に巡り、その味は辛味で散らし、微かな苦味で降ろし、微かな甘味で調和する。生では胸膈へ上行し皮膚へ外達し、熟すと肝腎へ下行し腰足へ外徹する。炒って黒くすれば止血し、童尿に浸して炒れば血分に入り虚を補い、塩水に浸して炒れば血分に入り燥を潤す。青塩炒は腎気を補い、酒浸炒は経絡を行き渡らせ、酢浸炒は積滞を消し、生姜汁炒は痰飲を化す。人参・白朮を得れば気を補い、当帰・地黄を得れば血を補い、木香を得れば滞りを流し中焦を和し、檀香を得れば気を理め脾を醒まし、沈香を得れば諸気を昇降させ、莪蔻・蒼朮と合えば諸鬱を総解し、梔子・黄連と合えば火熱を降ろし、茯神と合えば心腎を交済し、茴香・破故紙と合えば気を帰元へ導き、厚朴・半夏と合えば鬱滞を解消し膨満を消し、紫蘇・葱白と合えば鬱気を解散し、三稜・莪朮と合えば積塊を消磨し、艾葉と合えば血気を治し子宮を温める。気病の総司、女科の主将である。」
香附の作用・効能と禁忌
【漢方薬・香附の効能】
気を整え鬱を解し、痛みを止め月経を調える。肝胃不和、気鬱不舒、胸腹脇肋の脹痛、痰飲痞満、月経不調、崩漏帯下を治す。
(1)香附は理気解鬱作用:肝気鬱結による胸脇・胃腹の脹痛に用いる。柴胡・青皮と配合し胸脇痛を治す。高良姜と配合(良附丸)し胃寒痛を治す。
(2)香附は調経止痛作用:肝気鬱結による月経不調・下腹部脹痛に用いる。艾葉と配合し寒凝気滞による月経時の腹痛を治療する。
①『別録』:「胸中の熱を除き、皮毛を充たす。長期服用で人を利し、気を益し、髭眉を長くする。」
②『唐本草』:「大いに気を下し、胸腹中の熱を除去する。」
③『医学啓源』:「気を快くする。」
④李杲:「香附は一切の気を治し、霍乱による嘔吐下痢・腹痛、腎気虚、膀胱冷、消化促進・下気を治す。
⑤『湯液本草』:「香附は崩漏を治す。」
⑥『滇南本草』:「血中の気を調え、鬱を開き、中を寛げ、消化を促し、嘔吐を止める。」
⑦『本草綱目』:時気寒疫を散じ、三焦を利し、六鬱を解し、飲食積聚・痰飲痞満・踝腫・腹脹・脚気を消し、心腹・四肢・頭・目・歯・耳の諸痛を止め、癰疽瘡瘍・吐血・下血・尿血・婦人の崩漏帯下・月候不調・胎前産後の百病に効く。
【漢方薬・香附子の作用】
①子宮に対する作用
香附子(南京購入、広東産とされる)5%流動浸出液は、モルモット・ウサギ・ネコ・イヌ等の離体子宮(妊娠中・非妊娠中)の収縮を抑制する。子宮筋緊張弛緩作用は当帰流動浸出液と類似するが、効力は弱い。香附に含まれる油分には微弱なエストロゲン作用がある。
②漢方薬香附の鎮痛作用
マウス電気刺激法を用いた実験では、香附子(貴陽産)20%アルコール抽出物0.5ml/体重20gを皮下注射すると、マウスの痛閾値が顕著に上昇した。
③漢方薬・香附の抗菌作用
塊根には抗菌作用があり、その抽出物は特定の真菌に対して抑制効果を示す。
【漢方薬・香附の副作用及び禁忌】
気虚で滞りがない者、陰虚血熱の者は服用を禁ずる。
①『本草綱目』:「童子の小便、酢、芎藭、蒼朮と良配する。
②『本草経疏』:「月経が早まるのは血熱による。涼血法を用いるべきで、本薬の使用を禁ず。」
③『本草匯言』:「単独使用、多量使用、長期使用は気を消耗し血を損なう。」
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