スパイス「八角」の中医学における妙用
Encyclopedic
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八角(別名:大料、五香八角、八角茴香、大茴香)は経済植物である。双子葉植物綱・木蘭亜綱・八角科・八角属に属する。原産地は東南アジアとアメリカ大陸で、中国では広西、雲南、福建南部、広西西部が主な産地である。果実は香辛料として用いられ、葉や果実からは芳香油(八角茴香油)を蒸留できる。これは甘酒やビールなどの食品工業、歯磨き粉・石鹸・香水・化粧品の香料として使用される。また合成エストロゲンであるヘキサンエストロゲンの原料でもある。水晶鉱の採掘にも用いられる。中国の八角輸出は世界市場の80%以上を占める。八角の木材は赤褐色で、木目が直線的、組織が緻密、質が軽く柔らかく、芳香があり、虫害に強く、家具、箱板、玩具、細工用材として用いられる。栽培種の八角を除き、その他の野生種の果実は強い毒性を持ち、誤用すると死に至る場合がある。
【価値と用途】
八角茴香の果実は薬用となる。揮発油、脂肪油、タンパク質、樹脂などを含む。油分にはアニソール(anethole)、サフロール(safrole)、アニサルデヒド(anisaldehyde)、アニシルアセトン(anisylacetone)、ペリレン(apigenin)などが含まれる。性質は温性、味は辛味。陽気を温め寒気を散らし、気を整えて痛みを止める効能がある。寒気による嘔吐、寒疝による腹痛、腎虚による腰痛、乾性・湿性の脚気などの治療に用いられる。
果実と種子は調味料として使用できるほか、薬用にも用いられる。強い芳香を持ち、駆虫、中焦を温めて気を整える、健胃・吐き気止め、寒気除去、神経興奮などの効能がある。調味料として使用されるほか、工業用香料、歯磨き粉、石鹸、化粧品などの原料としても用いられ、医薬品では駆風剤や興奮剤として使用される。揮発油、脂肪油、タンパク質、樹脂などを含む。油分にはアニソール(anethole)、サフロール(Safrole)、アニサールデヒド(anisaldehyde)、アニシルアセトン(anisylacetone)、ペリレン(apigenin)などが含まれる。性質は温性、味は辛味。陽気を温め寒気を散らし、気を整えて痛みを止める効能がある。寒気による嘔吐、寒疝による腹痛、腎虚の治療に用いられる。
【選方】
1.小腸気墜の治療:八角茴香、小茴香各三銭、乳香少々。水煎し服用し発汗を促す。(『仁斎直指方』)
2.疝気偏墜の治療:大茴香粉末1両、小茴香粉末1両。豚の膀胱1個を用い、尿ごと両粉末を中に詰め、壺に固定して酒で煮崩す。膀胱ごと搗いて梧子大の丸薬とする。毎服50丸、白湯で服用。(『衛生雑興』)
3. 腰の重だるさと刺すような張りを治す:八角茴香を炒り、粉末にし、食前に酒で二銭服用する。(『仁斎直指方』)
4. 腰の刺すような痛みを治す:八角茴香(炒り粉末)を毎回二銭、食前に塩湯で服用する。外用:糯米一~二升を炒って熱し、袋に入れ痛む箇所に縛り付ける。(『簡便単方』)
5.大小便の秘結、鼓のように膨張した腹部、息切れの治療:大麻子(炒り、殻を除く)半両、八角茴香七個。上を粉末にし、生葱白三七個と共に煎じ、五苓散を調合して服用する。(『永類鈔方』)
6. 風毒湿気により疰が攻められ瘡となり、皮肉が紫色に変色し壊疽し、歩行に力なく、皮肉が発熱する場合:舶上茴香(炒る)、地龍(土を除き炒る)、川烏頭(炮り、皮と尖を除き)、烏薬(鑿る)、牽牛(炒る)各一両。杵で均一に細く砕き、酒で糊状にして丸薬とし、梧桐の実大とする。毎服空腹時に塩湯で十五丸を服用、一日二回。(『脚気治法総要』茴香丸)腰痛、乾性・湿性脚気などの症状に。
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