心肺蘇生の最適な救命法:毎分107回、深さ4.7cm
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人の心臓が突然停止すると、生命は深刻な脅威にさらされ、10分を超える救命処置では生存の可能性はほぼゼロとなる。院外で心停止を起こした人にとって、目撃者による質の高い心肺蘇生(CPR)の実施が救命の鍵であり、圧迫頻度と圧迫深さはCPRの質を保証する重要な要素である。
『中国公衆心肺蘇生衛生健康ガイドライン』では、胸骨圧迫による心肺蘇生時の圧迫頻度を100~120回/分、圧迫深さを胸骨沈下5~6cmと推奨している。米国『心肺蘇生ガイドライン』も同様の推奨を行い、圧迫深さは少なくとも5cmとしている。
米国ミネソタ大学医学部、フランス・グルノーブル=アルプ大学、日本東邦大学などの研究者らが共同でコホート研究を実施した。本研究は米国国立衛生研究所臨床試験ネットワークデータベースに登録された心停止患者3643名を対象とし、うち64%が男性、平均年齢67.5歳であった。半数の患者は従来の心肺蘇生法に加え、心肺蘇生装置を併用した。生存機能良好(生存かつ明らかな障害なし)の定義は、改良Rankinスケール(脳卒中後の神経機能回復状態を評価する尺度)スコア≤3とした。
結果によると、院外心停止患者に対する胸骨圧迫によるCPRにおいて、圧迫頻度105~109回/分、圧迫深度4.5~5cmの条件下で、生存かつ明らかな障害がない患者の割合が最も高かった。これにより、最適な胸骨圧迫頻度は107回/分、最適な圧迫深度は4.7cmと結論づけられた。胸骨圧迫の頻度と深さが上記数値の20%範囲内(圧迫頻度86~128回/分、圧迫深さ3.8~5.6cm)の場合、心停止患者の生存率は、圧迫頻度と深さが上記範囲を超える場合に比べて44%高かった。
『JAMA Cardiology』誌に掲載された本研究は、その結論が現行の国際ガイドラインの推奨事項と大きく一致すると指摘している。したがって、上記の最適な圧迫頻度と深さがさらに検証されるまでは、救急システムは現行の推奨事項を採用すべきである。この発見は国際的な心肺蘇生ガイドラインを変更するには不十分だが、最もシンプルな心肺蘇生の原則「強く、速く、止めずに押す」を支持するものである。
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